岐阜県の概要
県庁所在地は岐阜市。県人口は約206万人で、岐阜市は約42万人。北部には乗鞍岳、奥穂高岳、御嶽山など標高3,000m級の山が連ねる飛騨山脈があり、南部は木曽川、長良川、揖斐川の木曽山川が濃尾平野に広がっています。「岐阜」の由来は戦国時代、織田信長が稲葉山城を支配した際に、地名を「岐阜」と改めた事によるといわれています。信長は中国の周の文王が岐山から天下平定を目指した事にならって、天下布武の本拠地として稲葉山城がある井口を「岐阜」と命名して、城も「岐阜城」と改めました。「岐阜城」は標高329mの金華山山頂にあり、4階の天守閣展望台から眺める岐阜の景色は最高で、天下統一を目指した信長の姿が浮かんでくるようです。
世界文化遺産の白川郷
「白川郷」は大野郡白川村を主要地域とする合掌造りの集落です。年間約140万人の観光客が訪れ、1995年には「世界文化遺産」に登録されています。築300年の国指定重要文化財の和田家、築160年以上の神田家などわら葺屋根の合掌造りの古民家が立ち並び、明善寺郷土館や合掌造り民家園など観光施設も充実しています。
飛騨の小京都「高山」
高山市は飛騨高山、飛騨の小京都とも呼ばれ、江戸時代からの城下町の街並が残る観光地です。人口約9万人の高山市に平成22年には外国人観光客約18万人を含む約380万人の観光客が訪れています。「高山祭り」、「宮川朝市」、「高山陣屋」など観光資源も豊富で、「白川郷」と同じく岐阜県を代表する観光地となっています。
23の山々の総称「乗鞍岳」
「乗鞍岳」は飛騨山脈南部の剣ヶ峰、大日岳、屏風岳、薬師岳など全部で23の山々をまとめて指す。剣ヶ峰が最高峰で標高3026mですが、最も低い安房山でも2220mあり、険しい飛騨山脈、北アルプスの一部を形成しています。標高約2700mの畳平駐車場まで高山市から「乗鞍スカイライン」が通じていますが、現在はマイカー規制のためバス又はタクシーのみの通行となっています。
岐阜県の温泉
下呂市の「下呂温泉」は草津、有馬と並ぶ日本三名泉の一つで、千年以上の歴史がある温泉です。年間約100万人もの宿泊客が訪れる県内有数の観光温泉地です。白川郷から合掌造りの家を移築した下呂温泉合掌村、地元特産品を販売する「いでゆ朝市」などおすすめの観光スポットもあります。他にも温泉では「平湯温泉」、「福地温泉」、「新平湯温泉」、「栃尾温泉」、「新穂高温泉」の5つの温泉地からなる「奥飛騨温泉郷」が有名です。
岐阜県の郷土料理
郷土料理には朴葉の上に飛騨高山の味噌をのせ、葱、シイタケ、削り節などを一緒にのせて焼く「朴葉みそ」や茹でたり蒸した栗をすり潰して砂糖を加えて茶巾で絞って栗の形にした和菓子の「栗きんとん」などがあります。