滋賀県の概要
県庁所在地は大津市。県人口は約140万人で、大津市は約34万人。日本最大の湖の「琵琶湖」があり、「近江の国」と呼ばれてきました。東海道、東山道が交わり、古くからの交通の要衝です。戦国時代は「近江を制する者は天下を制す」といわれ、織田信長は近江盆地に安土城を築いて天下統一を目指しました。交通の要衝である事から、物流・商売が発達し近江商人が全国で活躍しました。観光地としては長浜、彦根、近江八幡、信楽が有名で、滋賀県全体では年間4千万人の観光客が訪れます。観光資源としては、「琵琶湖」、「延暦寺」、「彦根城」、「甲賀の里」、「海津大崎」、「安土城跡」、「おごと温泉」(大津市)などがあります。
「琵琶湖」は滋賀県面積の6分の1に及び、120以上もの川が流入する湖です。湖の形が湖面北部の竹生島に祀られている弁才天の持つ琵琶の形に似ている事から「琵琶湖」と名づけられたともいわれています。
長浜市は豊臣秀吉がはじめて城を持つ大名となった地で、元は今浜と呼ばれていましたが、信長の長をもらって長浜と改名しました。長浜に城を築いて長浜城とし、周囲を城下町として整備したといわれています。豊臣政権滅亡後、1615年に廃城となりましたが、1983年に長浜城歴史博物館として復元されています。長浜市は他にも小谷城跡、姉川古戦場、賤ヶ岳、国友鉄砲の里資料館など数多くの史跡を有しています。
一方、長浜市の「黒壁スクエア」は西洋文化を取り入れて官民共同で生まれた観光スポットです。元々は明治時代に第百三十銀行銀行長浜支店の壁が黒漆喰塗りである事から黒壁銀行と呼ばれていましたが、同支店建築物保存の為に第三セクターとして「黒壁」が生まれました。以後、ガラス事業を柱に黒壁スクエアが発展し、現在ではステンドグラス、オルゴール、アンティーク、フィギュアなどの西洋文化を中心に飲食店を含めて黒壁30号館まで立ち並び、年間300万人が訪れる一大観光地に成長しました。
大津市の「比叡山延暦寺」は平安時代の僧侶最澄が開いた天台宗総本山の寺院です。標高868mの比叡山全体を境内とし、法然、親鸞、栄西、日蓮など日本の仏教の開祖の多くが比叡山延暦寺で修行した事から、日本仏教の母山とも呼ばれています。
彦根市の「彦根城」は徳川幕府の重臣井伊直政の長子、井伊直継が1622年に築城した城です。日本で現存する12の天守のうちの一つで、その中でも4つしかない国宝の一つとなっています。また、国宝・彦根城築城400年祭のイメージキャラクターとして生まれた「ひこにゃん」は彦根藩2代藩主井伊直孝にゆかりのある白猫と井伊家の赤備えの兜をモデルとしています。
滋賀県の郷土料理
滋賀県の代表的郷土料理には塩漬けした鮒(ふな)をご飯と一緒に漬け込んで発酵させた保存食の「ふな寿司」や真鴨を豆腐やネギなどの野菜と一緒に煮込んで食べる鍋料理の「鴨鍋」などがあります。