静岡県の概要
中部、東海地方の太平洋側の静岡県は南は駿河湾に面し、東は神奈川、北は山梨県、長野県に接しており、富士山があります。県土面積は7,780平方kmで、東西155km、南北118kmに及びます。北部は南アルプスの標高3,000m級の赤石山脈が連なり、大井川や安倍川の源流となっています。東部は富士山、箱根山、伊豆半島があり、西部は牧之原や三方原などの台地や平野があります。北部の赤石山脈の豪雪地帯や富士山を除いては全体的に温暖湿潤な太平洋側気候ですが、御殿場市は冬は積雪もあり比較的寒い地域です。
富士山周辺の観光
東部の富士山周辺域では富士山観光が盛んで、富士宮市には世界文化遺産になった「富士山」の構成資産である「富士山本宮浅間神社」や「白糸の滝」があります。冨士市には富士山の玄関口として東名高速道路及び新東名の冨士インターがあり、全国から冨士山への観光客を受け入れています。御殿場市は首都圏、箱根、富士五湖に近く、富士登山の際にも富士山登山道須走口にも近く、山梨県の山中湖や河口湖への観光ルートになっています。
静岡県の郷土料理
郷土料理にはB級グルメ、ご当地グルメの先駆けとなった「富士宮やきそば」、桜えびを野菜と一緒にカリッと揚げた「桜えびのかきあげ」、浜名湖で養殖された鰻を蒲焼にした「うなぎの蒲焼」などがあります。
静岡県の歴史と観光地
静岡県は富士川と大井川を境に東部、中部、西部に分けられます。富士川以東を東部、富士川と大井川の間を中部、大井川以西を西部としています。23市5郡12町で構成。東西155kmと長く、かつての伊豆国、駿河国、遠州国の3カ国の領域が含まれます。
伊豆国の韮山にはかつて源頼朝が幼少期を過ごしました。父の義朝は殺害され、頼朝も捕らえられましたが平清盛により韮山に流刑とされていたからです。不遇の時代を過ごした頼朝でしたが、北条時政の娘政子を妻とし、北条氏や地方豪族を従えて最終的に鎌倉幕府を開く事になりました。伊豆国では1853年のペリー来航を受けて、1854年に函館港と共に下田港が開港されました。
戦国時代には今川氏が台頭し、今川義元は駿河、遠江、三河の三国を支配して一大勢力となりました。その後義元が織田信長に倒された事で今川氏の勢力が弱まり、三河、遠江に徳川家康が台頭しました。江戸に幕府が開かれてからも家康は駿府城で政治を行ったりと、静岡には歴史上の大人物に縁のある土地が数多くあります。静岡県の観光地としては世界文化遺産富士山の構成資産「三保の松原」(静岡市清水区)、駿府城があった「駿府公園」、徳川家康を祀る「久能山東照宮」、「浜松城」などがあります。
静岡県の温泉
又、静岡には「熱海温泉」(熱海市)、「伊東温泉」(伊東市)、「修善寺温泉」(伊豆市)、下田市の「下田温泉」、「観音温泉」、「堂ヶ島温泉」(賀茂郡西伊豆町)、「下賀茂温泉」(賀茂郡南伊豆町)、賀茂郡東伊豆町の「北川温泉」、「熱川温泉」、「稲取温泉」、「舘山寺温泉」(浜松市西区)など名湯が数多くあります。