兵庫県の概要
近畿地方の兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海に面し、淡路島を含みます。県内の気候は中央の中国山地を隔てて、北部の日本海側、中央の山間部、南部の瀬戸内海側に区分されます。県土面積は8,396平方kmで、県土の67%は森林地域で、居住地域は南部の平野地域に集中しています。南部の神戸、阪神、播磨地域には県人口の約9割が居住していますが、山地が多い中部、北部では人口が少ない過疎地域になっています。県人口は約557万人で、県庁所在地の神戸市は約153万人。
県土は神戸、阪神、丹波、但馬、播磨に大別され、かつての摂津国、丹波国、但馬国、播磨国、淡路国、美作国、備前国の7ヵ国の領域が現在の兵庫県となっています。県南部、淡路島の北側に位置する明石市には東経135度線と北緯35度線が交わる子午線があり、日本のほぼ中心地として日本の標準時刻が定められています。
神戸港は古来より中国との交易が盛んな貿易港として栄えてきましたが、1868年の日米修好通商条約による開港により、世界との交易拠点として国際化、近代化、経済発展が急速に進む国際貿易港となりました。神戸市には外国人居留地域も発達し、外国文化、経済が浸透してきた国際都市となっています。
兵庫県の観光地
県内の観光地としては世界文化遺産で国宝でもある「姫路城」、日本最古の温泉といわれる「有馬温泉」、大谿川沿いに広がる「城崎温泉」(豊岡市城崎町)、山陰の名湯「湯村温泉」(美方郡新温泉町)、世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」、日本標準時刻の基準となる子午線がある明石市の「明石天文科学館」、異国情緒がある「北野異人館街」などがあります。
兵庫県の郷土料理
郷土料理には丹波篠山で獲れた猪と野菜を煮込んだ「ぼたん鍋」、「いかなご(玉筋魚)」の新子(稚魚)を甘辛く煮込んだ「いかなごのくぎ煮」、タコを具にした玉子焼きで出汁につけて食べる「明石焼き」、高級但馬牛である神戸ビーフを使った「神戸牛ステーキ」などがあります。