青森県の概要
本州最北端の青森県は北は津軽海峡を挟んで北海道、南は岩手県、秋田県と隣接しています。県人口は約133万人、県庁所在地は青森市で青森市の人口は約30万人です。県人口の約半分は青森市、八戸市、弘前市の3市に集中しており、青森県は10市8郡22町8村で構成されています。県土は北緯40~41度にあり、世界ではニューヨークや北京とほぼ同緯度に位置しています。
県中央には奥羽山脈が縦断しており、日本海側の津軽地方と太平洋側の南部地方では気候が異なります。津軽地方は大雪が降る豪雪地帯ですが、南部地方は奥羽山脈が壁となって冷たい風を遮り、冬でも乾燥して晴天が続く日が多いのが特徴です。
青森県は世界自然遺産となった白神山地など自然に恵まれた地域です。森林地域は約64万hと県土の約3分の2を占め、スギ、ブナ、ヒバなど針葉樹の森林が広がっています。白神山地のブナ天然林、県木となっている青森ヒバなど美しい森林資源があり、県名も県庁所在地付近の青森市本町が港から青い森が見えた事から「青森県」と名付けれれたほどです。又、十和田湖、八甲田山、岩木山、仏が浦など風光明媚な自然景勝地が数多くあります。
青森県の歴史
青森県は1871年の廃藩置県を経て6県が合併して誕生しました。廃藩置県の時点では弘前県、黒石県、斗南県、七戸県、八戸県、舘県が合併して弘前県となりました。以後間もなく弘前から県中央部で港に近い現在の青森市に県庁が移転され、青森県に変更されました。
青森県の観光
県内には自然を中心とした観光資源に恵まれている上、ねぶた祭りなど伝統的行事が観光客を集めています。観光資源としては白神山地、八甲田山、津軽半島最北端の龍飛崎、2千本を超える桜が美しい弘前城・弘前公園、ウミネコが生息する蕪島、コバルトブルーの水面が美しい十二湖、高村光太郎作の「乙女の像」がある十和田湖など枚挙に暇がありません。
青森県の産業と郷土料理
青森県は恵まれた自然と津軽海峡の豊富な水産資源があり、第一次産業が盛んです。青森といえば誰もがリンゴを思い浮かべるほどリンゴの生産量は全国一で、国産リンゴの約半分が青森県産です。他にもナガイモ、にんにく、ごぼうなどが全国一、二を争います。
又、八戸港で水揚げされる津軽海峡で獲れた大間のマグロは有名で、毎年高値をつけています。
また、青森県の郷土料理にはウニとアワビのお吸い物の「いちご煮」や具沢山の野菜の鍋に南部せんべいの一種である「おやきせんべい」や「かやきせんべい」をちぎって入れた「せんべい汁」などがあります。
青森県の温泉
又、青森県には南八甲田山の中腹に湧く「蔦温泉」(十和田市)、八甲田大岳の西麓に湧く「酸ヶ湯温泉」(青森市)、津軽西海岸の岬に湧く「黄金崎不老ふ死温泉」(西津軽郡深浦町)、北東部の陸奥湾に面する「浅虫温泉」(青森市)などの名湯があります。