栃木県の概要
関東地方北部の栃木県は福島県、群馬県、茨城県、埼玉県に接する内陸県です。県人口は約200万人で、県庁所在地の宇都宮市は約50万人。廃藩置県を経て、明治6年(1873年)に宇都宮県と栃木県が合併して現在の栃木県が誕生しました。県名は当時の県庁所在地の栃木町に由来しています。面積は6,408平方kmで、東西約84km、南北98kmの大きさです。県土の北西部は那須連山、帝釈山地、足尾山地などの山岳地帯で、東部は八溝山地、中央部は平野が広がります。北西部の日光市には白根山、男体山、女峰山、帝釈山、錫ヶ岳などの標高2,000m級の山々が連なります。日光市の鬼怒沼は標高2,000mにある高層湿原で日本一標高の高い湿原といわれています。又、奥日光の湿原と渡良瀬遊水地は湿原及び水鳥の保護を目的とするラムサール条約に登録されています。県土の半分以上が森林地域で、農用地は約2割を占めます。県内には東北自動車道と東北新幹線が縦断しており、南部では北関東自動車道が横断しています。
栃木県の温泉と観光地
県内の観光地は日光、鬼怒川、那須、塩原などが有名で、鬼怒川温泉、日光湯元温泉、那須温泉郷、塩原温泉郷、湯西川温泉など名湯があります。また、日光二荒山神社、日光東照宮、日光山輪王寺の国宝9棟、重要文化財94棟は「日光の社寺」として世界文化遺産に登録されています。伝統工芸品の「結城紬」は国の重要無形文化財、ユネスコの無形文化遺産にも指定されています。
栃木県の特産品と郷土料理
栃木県の代表的農畜産物は苺、菊、コシヒカリ、和牛、梨、牛乳など数多くありますが、「とちおとめ」はいちごは栃木を代表する特産品として知られています。郷土料理には鮭の頭、大豆と野菜の切り屑などを酒粕を入れて煮込んだ「しもつかれ」、「乳茸(ちちたけ)」で出汁をとったつゆを使用した「ちたけそば」、宇都宮餃子会に登録商標されているブランド品の「宇都宮餃子」などがあります。